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今のぼく、そして過去のぼくのこと。


by cheaptrip
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ブルーズのいいなり、アートのドレイ

5月の連休があけた頃。エアコンのない、7畳間の何もないアパートの窓を全開にして、昼寝をしていると、近くのたんぼからカエルの大合唱が聞こえて来る。
畑だのたんぼだのというのを身近に触れたことのないぼくには、新鮮でもあったが、
同時に、なんでこんな片田舎に住んでいるんだろう、という疑問も同時に浮かびあがっていた。ここは大阪のはずれ。窓の外から見える葛城山系の山々を超えるとそこはもう奈良だ。おかしい、こんな筈じゃなかった。と思うのだ。

最寄りの駅まで徒歩40分。スクールバスのない日曜日には、一時間に1本か2本しかない、路線バスと1時間に4本やって来る郊外電車を乗り継いで大阪の街まで行く、なんていうことを想像しただけで、外に出るのがうんざりした気になって、休日はいつまでもベッドの上でごろごろしている日々だった。

これから書こうとしていることに、気恥ずかしさというのを拭えずに果たしてどこまで続けることが出来るだろうか、という気になっている。
もうひとつ、言っておこう、今やこのブログ、毎日3〜4人しか見ていないのだ。多くて6人。
本家雨男に最強の雨男が嬉しそうに書いているのを見て、自分もまねしているみたいで格好悪いじゃないか。それにこの話を書きはじめるともう一人の読者E透は、あまりにも身近にぼくのことを知り過ぎている。

しかし、書かねばならない。
例によって四谷の酒場でいつものようにバカ話に高じているうちに、つい口が滑って、若かりし頃の貧困とドジと酒と写真にまみれた思い出話を暴露してしまったのだ。
テーブルのトイメンには、出版プロデューサーなる肩書きを持つオヒトが座っていたのである。酒の席だし冗談だろうと思っていた。
しかし、翌日冗談は巧妙にギャグめかされたマジだということを、イヤという程気付かされたのです。

で、こうやってブログに書こうとしているのは、この続きをこの数少ない読者にいちいち聞きながら書いていってみてはどうか、と思ったのである。

これぞ、インターネットの特質、双方向性というヤツです。ブログをはじめて間もなく二年。ここにきて初めてその有効性を利用することになるとは余りにも遅過ぎる、という意見もあろうが、そもそもITベンチャーに勤めるヤツだって、池袋の別称と間違えたくらいなんだから、なぁに構うもんか。
by cheaptrip | 2005-11-07 16:46 |