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今のぼく、そして過去のぼくのこと。


by cheaptrip
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LOVE IN VAIN


ローバート・ジョンソン Love In Vain

いろんな人が、カヴァーしていますが、原曲の トツトツ。。。とした静かな感じが一番すき。
良く聞くと、ノイズ混じりに、何か「これは、俺のことを歌ったんだ」というような言葉が聴こえるのだけど。

プラットホームに汽車が入って来て、彼女はそれに乗ってどこかへ向かい、俺はたったひとりぼっち、赤いテールランプを虚しく見つめているだけだ、

というような、詩だけ読むと寂しい歌なんですが。

ささやかながらも、濃密で充実した時間の後にやってくる名残り惜しさ。そういう気分の時にローバート・ジョンソンの声がそっと聞こえてくるんです。

時にはこういうのも悪くないと思う。天王寺、芸坂、16号館、エースのコーヒーの香り、梅田の地下街、御堂筋、そして三宮。
行く先々でたっぷりとわがままで甘えさせてもらった関西の旅でした。

で、帰りの新神戸のホームでは、その余韻というか残り香を感じながらローバート・ジョンソンのような気分を噛み締めていたんです。歌は、3番迄あって、雰囲気としては、汽車が徐々に徐々にホームから遠ざかって行く様な情景が目に浮かぶ訳です。

原曲と新幹線の違いは、っていうと、
新神戸の場合、出発するといきなりトンネルに入ってしまって、そういう情緒は一切なく、真っ暗で、一気に現実社会に引き戻されてしまうところか?

MAD WARDSという日本のバンドが、この曲を日本語訳して、歌っていました。「love in vain」を



「Loveなんてベーッ!!」と。

それも今のニッポンの在り様だと思うのであります。
OK、OK!
by cheaptrip | 2011-11-27 14:39 | BLUES